(黒しょうが・ブラックジンジャー)
黒ウコンは、原産国タイではクラチャイダム(Krachai Dam)と呼ばれる生姜科の植物で
滋養強壮として使われており、日本では「黒生姜」と呼ばれます。
黒ウコンの根茎切断面は右の写真のような紫色を呈し
ポリフェノール、アントシアニン、セレンやアミノ酸を豊富に含みます。
もちろん、秋ウコンに多いクルクミンも含まれております。
※黒ショウガは、学術名を kaempferia parviflora といい
ショウガ科バンウノン属のなかで、根茎に含まれる
ポリフェノール成分が1%強のものがこれに分類されます。
水分 たんぱく質 脂質 灰分 糖質 食物繊維 エネルギー
62.0g 3.9g 0.3g 1.8g 25.6g 6.4g 134kcal
ナトリウム リン 鉄 カルシウム カリウム マグネシウム セレン
2.8mg 118mg 3.93mg 43.5mg 476mg 107mg 11μg
総ビタミンC ビタミンE クルクミン アントシアニン ポリフェノール グリシン
2mg 0.4mg 0.1mg 370mg 630mg 139mg
医学学術会でも注目されている黒ウコン
日本学術振興会は2001年に天然薬物の学術交流として、富山医科薬科大学和漢薬研究所を拠点に、タイのバンコクのチュラロンコン大学との交流事業を開始しました。
タイのコンケン大学では、細菌や真菌に対する抗菌効果や、肺がんの死滅効果が観察されています。
日本薬学会での発表において、メタボマウスを用い黒ウコンの投与でメタボが改善された事例が発表されました。
これは、餌に1%の黒ウコン粉末を添加し与えた1週目に、メタボマウスの体重の減少が確認されたという内容で、他にも皮下脂肪の減少も確認できるというものです。
ポリフェノールの一種「アントシアニン」
黒ウコンには、なんとブルーベリーに比べ約3倍(※)ものアントシアニンが含まれています。
アントシアニンは抗酸化物質とされ、若さを保つ大切な成分のひとつと言われています。
※水分を除いた同一条件での数値
ポリフェノール
■アロマターゼ阻害作用 アロマターゼとは
女性ホルモンと男性ホルモンに働く酵素の作用です。
こんな生理作用が報告されています。
・女性更年期障害の予防 ・男性更年期障害の予防
・コレステロールの減少 ・脱毛予防 ・アンチエイジング ・筋肉増強
■テストステロン増強 男性更年期障害の予防
アントシアニン
■眼に ブルーベリーの3倍のアントシアニンを含有。 抗酸化成分をもつ
ポリフェノールの一種で、眼精疲労を癒し
目の健康を維持する効果があります。
ブルーベリー 80~120mg/dl
黒ウコン 300~370mg/dl (株式会社コーハン分析による)
■メタボに 脂肪細胞の核内受容体に作用し、インシュリン抵抗性改善
(糖尿病予防)と、中性脂肪の低下作用。
メタボリックシンドロームとは、高血圧、肥満、高血糖値、高脂血症など
血圧・肥満・血糖・血中脂質の4項目に異常が見られる人のことをいう。
財団法人動物繁殖研究所の実験結果
メタボマウスの餌に1%の割合でアントシアニンを加えたところ
マウスの内臓脂肪の減少や、体重の減少が報告された。
■かゆみに 肥満細胞から生産されるヒスタミンを阻害しかゆみを抑制する
クリシン
■ヒスタミン阻害 肥満細胞から生産されるヒスタミンを阻害
■かゆみに 血小板から再生されるPAFを阻害しかゆみを抑制する
■脂質代謝を改善 女性ホルモンの産生を調整し脂質代謝を改善する
■乳がん予防
乳がんの発生を予防します
■うつ病予防
■ウイルス増殖酵素阻止
セレン
■ヒスタミン阻害 肥満細胞から生産されるヒスタミンを阻害
■前立腺ガン予防
クルクミン
■ガン化予防 遺伝子の変異を予防することでガン化を抑制します
■肝機能改善
グルタチオン還元酵素と結合しV.Eの100倍の抗酸化力で肝機能を改善
■アルコール性肝炎予防
■しみ予防